2021年7月23日~2021年8月8日にオリンピックが開催されました。

来週の2021年8月24日(火)~2021年9月5日にはパラリンピックが開催される予定です。あと数日ですね!

今回は東京2020パラリンピックで新しく追加された競技をご紹介します。

東京2020オリンピック・パラリンピック

延期は近代オリンピック初

元々、東京オリンピックは2020年7月24日~2020年8月9日、パラリンピックは2020年8月25日~2020年9月6日にかけてそれぞれ開催される予定でした。

しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、1年程度延期されました。

過去に近代オリンピックが中止になったのは夏と冬合わせて5回あり、いずれも戦争が理由でした。

延期になるは東京2020オリンピックが初です。

東京パラリンピック新種目

東京2020パラリンピックでは22競技537種目が実施されます。

先日開催された、東京2020オリンピックでは33競技339種目行われ、比べるとパラリンピックは競技数は少ないですが、種目数はとても多いです。

そのうち新しく今大会から2競技、正式競技に追加されました。

バドミントン

さまざまな障がいの選手ができるだけ公平に競えるよう、大きく、座ってプレーする人の「車いす」と、上肢障がい、下肢障がい、低身長の「立位」の2つのカテゴリーがあり、障がいの種類や程度によって車いす2クラス、立位4クラスの全6クラスに分かれて競います。

ルール

ルールは基本オリンピックのバドミントンとほぼ変わらず、使用するラケットやシャトル、ネットの高さも同じです。

コートも同じものを使いますが、クラスによって広さを限定しているのが特徴です。

コートの大きさは車いす2クラスと立位の1クラスのシングルスのみ通常の半面を使います。また、車いすクラスに限り、ネットとネットに近いサービスラインの間に落ちたものはアウトになるなど、クラスに応じて工夫されています。

見どころ

車いすのクラスのシングルスは半面で行われるため、全面コートより攻撃のテンポが速くなります。

コートが狭いからこその相手の体勢や位置を見ながら前後に揺さぶる心理戦の駆け引きや素早いチェアワークが見どころです。

ダブルスは、組み合わせが選手のクラスで決められ、役割分担されお互いをカバーし合い、それぞれの長所を活かしたプレー、息の合ったチームワークが見どころです。スピードやパワーの立位クラスでは、スピーディーなラリーが繰り広げられ試合展開に目が離せません。

使用される車いすは競技専用車いす

身体をそらして打ち返すので、邪魔にならないように背もたれが低くなっており、後ろに転倒しないよう体勢を安定させる、2つの転倒防止キャスターが付いています。

前後に急発進しやすいように、タイヤの角度を八の字にするなど、競技に特化した様々な工夫が施されています。

コートの広さによって競技スタイルが変わり、同じバトミントンでもクラスによって異なる様々なプレースタイルや戦略が見ることができ楽しめますね。

テコンドー

テコンドーは「足のボクシング」と称されるほど激しい蹴り技が繰り出される、韓国発祥のスポーツです。

上肢に障がいのある選手を対象とするキョルギ(組手)と、知的障がい選手対象のプムセ (型)(決められた技をどれだけ正確に美しくこなせるかを競うテコンドーの技を組み合わせた演舞)の2種目がありますが、東京2020大会ではキョルギのみが実施されます。

ルール

蹴り技を特徴とする格闘技で、基本的なルールはオリンピックとほぼ同じですが、パラリンピックでは上肢に切断や機能障がいのある選手が対象となります。男女別に体重階級制(各3階級)で競われ、階級に加えて障がいの程度により、重いほうから順にK41からK44まで4つのスポーツクラスに分けられます。

技の有効性の判定は選手が胴部に装着した電子防具で行われ、正しい位置に正しい強さで蹴りが入るとポイントが加算される仕組みになっています。しっかり蹴らないと得点にならないため、相手のガードをかいくぐり、強烈な蹴りを決めることが必要となります。

通常テコンドーのルールでは「攻撃は、胴体および頭部に装着する胴プロテクターおよびヘッドギアに対してのみ可能で、それ以外 (体の後面・下段) への攻撃は禁止。攻撃は胴体へはパンチと蹴りの両方、頭部は蹴りのみが可能」ですが、パラリンピック特有のルールとして、胴部への足技だけが有効な攻撃であり、突き技は無効、頭部への蹴りは反則になるなど独自のルールが設定されています。

見どころ

相手と至近距離で対峙し、胴体を狙って蹴ってくる相手に対して、避けられなければ腕を駆使して蹴りをガードして失点を防ぐ必要があります。しかし、同程度の障がいに分けられたクラスだとしても、左右の違いや残った腕の長さには多少の差があり、ガードの仕方が選手ごとに異なるため、選手それぞれの障がいによって戦うスタイルが変わってきます。

繰り出される蹴りの応酬は迫力満点。力強さとスピード感が見どころで体格差だけでは測れない勝利の行方、幅広い戦略や駆け引きにも注目ですね。

ココネット編集部 ココちゃん

ココネットでハーティストとして働く女の子。お客様とお話しするのが大好きで、色々お話ができるように色々調べて物知り