【2021年】七夕の歴史と短冊や七夕飾りの意味
もうすぐ七夕。
七夕と言えば、「織姫と彦星が一年に一度天の川を渡って逢瀬を交わす」というエピソードが有名ですね。
七夕という行事の歴史、短冊や七夕飾りの意味など、ご紹介します。
七夕の言い伝え
昔あるところに、神様の娘の織姫と、若者の彦星がいました。
織姫は神様たちの着物の布を織る仕事をしており熱心に働いていました。
彦星は牛の世話をしている真面目な青年でした。
やがて二人は結婚しました。
結婚してから、二人は毎日働かず遊んで暮らすようになりました。
怒った神様は、二人を天の川の両岸に引き離してしまいました。
二人は悲しみ、毎日泣き暮らしました。
神様は、前のように真面目に働いたら、1年に1度だけ二人を合わせてくれると約束しました。
1年に1度7月7日に天の川を渡って会う事ができる日が七夕と言われています。
日本への伝来
起源とされる中国では「古詩十九首」という古い資料があり、七夕の伝説が記されています。
また、「西京雑記」という逸話集に「乞巧奠(きこうでん)」という風習の記述があります。
乞巧奠は、織姫(織女)にあやかり機織りや裁縫の上達を願う行事でした。
その後、日本でも奈良時代以降、主として宮中で年中行事として行われました。
詩歌や裁縫の上達を願って星に祈りをささげ、梶の葉に和歌をしたためたそうです。
短冊に願い事
江戸時代に笹竹に短冊をつるして願い事をするようになりました。
手習い事をする人や寺子屋で学ぶ子が増えた為、上達や夢を願うようになりました。
サトイモの葉は神からさずかった天の水を受ける傘の役目をしていると言われていたので、サトイモの葉に溜まった夜露で墨をすり、その墨で短冊に願いを書きました。
七夕飾りの意味
短冊・・・学問や書、文芸などの上達を願います。
吹き流し・・・織姫の織糸を表し、裁縫の上達を願います。
折り鶴・・・健康、長寿、家内安全を願います。
神衣(紙の人形や着物を模した紙の飾り)・・・裁縫の上達を願います。
ひし形つなぎ・・・裁縫の上達を願います。
財布・・・金運上昇を願います。
網飾り・・・魚を捕る網を表し、豊年豊作大量を願います。
くずかご・・・ものを粗末にしないという意味で、七夕飾りを作った際に出た紙くずを折り紙の籠にいれてつるします。
七夕飾りは七夕の翌日には取り外します。
本来は川に流して清めるものですが、川に流さないでゴミの日に出しましょう。
願い事を書いた短冊は、近くの社寺に持ち込めばお焚き上げしてもらえます。
七夕とそうめん
七夕とそうめんは古くから関わりがあり、江戸時代にはすでに七夕にそうめんを食べる事が一般的だったそうです。
そうめんは天の川や織姫の織糸に見立てることもできますね。
そうめんはさっぱりして、暑さで食欲が減退するこの時期にぴったりです。
七夕の願い事は、「〇〇が欲しい」などのお願いではなく、上達や夢を綴ったほうが良いとされてきた事、ご存知でしたか。
今年は七夕の歴史も意識して願い事を書きたいですね!
七夕飾りもそれぞれに意味があると知ると、作るのも見るのも楽しくなります。
ココネット編集部 ココちゃん
ココネットでハーティストとして働く女の子。お客様とお話しするのが大好きで、色々お話ができるように色々調べて物知り