【2021年】秋の味覚《栗》
皆さん秋といえば何を思い浮かべますか?
「スポーツの秋」?「読書の秋」? やはり私は「食欲の秋」でしょうか。(笑)
秋の味覚はサンマ、松茸、梨、柿、ぶどう、さつま芋・・・。いろいろありますね。
今回は秋の味覚の1つの『栗』についてです。
栗の歴史
栗は石器時代の縄文遺跡から炭化した栗が発掘されていることから、9000年前から日本に栗があったことがわかっています。
和名『栗』の語源には、「クロミ(黒実)」が転じた説。黒い色を語源とする説。石を意味する古語を「クリ」といい、落ちた実が石のようであることから呼ぶようになった説。朝鮮語で「栗」を意味する「kul(クル)」からなど諸説あります。
縄文時代では栗は米と並んで主食の地位にあり、古事記や万葉集にも記載され、米の代わりに年貢として納められるほど貴重なものでした。
栗
一般的に生で食べられることがないので間違えられやすいのですが、野菜ではなく木に実る【果物】です。
栗は、9月から10月に旬を迎えます。
種類
大きく分けて、日本栗(和栗)、ヨーロッパ栗、中国栗、アメリカ栗の4種類があります。
国内で一般的に売られている「日本栗」は、野生のシバグリ(芝栗)を品種改良したもので、果実が大きく風味が良いのが特徴です。一方、甘みはやや少なく、渋皮が剥がれにくく果肉は割れやすいです。
マロングラッセや焼き栗に使用される「ヨーロッパ栗」は小ぶりながら渋皮がむきやすいのが特徴です。
天津甘栗ででおなじみの「中国栗」は甘みが強く、やや小ぶりで渋皮を剥きやすく、果肉はしまって割れにくいのが特徴です。中国栗を熱した小石の中に入れ、砂糖を加えて煎ったものが甘栗です。
最後の「アメリカ栗」は果実の品質が良く、大きくて強い樹は木材としても優れた品種でしたが、1906年頃に発生したクリ属の樹木に発生する感染症「クリ胴枯病(クリどうがれびょう)」で壊滅。現在でも北米の一部で栽培されているものの、市場では殆ど流通していません。
栄養素(効果・効能)
炭水化物、カリウム、葉酸、食物繊維、ビタミンC、ビタミンB1、タンニン(ポリフェノールの一種)
茹でた栗だいたい5粒で、ご飯1杯分になります。食べ過ぎには注意ですね。
むくみ予防・高血圧予防・貧血予防・腸内環境を整える・免疫力アップ・美肌、美白効果
・動脈硬化予防・疲労回復・ガン予防・アンチエイジング
栗のビタミンCは、でんぷん質に包まれているため、加熱しても摂取しやすいです。
選び方
・鬼皮(外側の硬い皮)が硬く、張りとツヤ、光沢があるもの
・鬼皮の茶色が濃く色むらがないもの
・ふっくらと丸みがあるもの
・ずっしりと重みのあるもの
・小さな穴(虫食い)や傷、シワのないもの
・頭のとげの部分がしっかりピンと立っているもの
保存方法
栗は傷みやすい果物です。なるべく収穫したその日のうちに食べるのがおすすめです。
保存する場合は、水分をふき取り、新聞紙で包み保存袋に入れてチルド室で低温保存。日持ちする上に、糖度が増して美味しくなります。長期だと冷凍保存ができます。
栗の種はどこ⁉
実は普段食べているところが栗の種の部分なんです。アーモンドやクルミと同様に種を食べています。
いつも私たちが剥いている「鬼皮」と呼ばれる部分が、栗の実(果肉)の部分にあたります。
とげとげのイガ⇒皮、鬼皮⇒果肉、渋皮と中身⇒種 となるそうです!
栗にまつわる知識「モンブラン」
栗のお菓子といえば、モンブランですが、モンブラン=栗ということではありません。モンは山、ブランは白を表す言葉であり、イタリアとフランスにまたがるアルプス山脈のモンブランという山に似ていることからこの名がつけられたそうです。栗を使用しなくても、モンブランの山をイメージし、絞ったクリームを山の形に巻いたものは「モンブラン」と名乗れるということになります。
栗を使った料理はたくさんありますね。ぜひ、旬の今楽しんでみましょう🌰
ココネット編集部 ココちゃん
ココネットでハーティストとして働く女の子。お客様とお話しするのが大好きで、色々お話ができるように色々調べて物知り