皆さん、「津波フラッグ」ご存知でしょうか?

11月5日は津波防災の日です。

今回は津波防災の日について、津波フラッグについてご紹介します。

11月5日は津波防災の日・世界津波の日

平成23年の東日本大震災では、東北地方の太平洋沿岸を襲った津波によって多くの人命が失われました。

これを受けて、津波から国民の生命を守ることを目的に「津波対策の推進に関する法律」が制定され、その中で毎年11月5日が「津波防災の日」と決められています。

ちなみに11月5日は、江戸時代(1854年)に中部地方から九州地方の太平洋沿岸に大きな津波被害をもたらし、『稲むらの火』のモデルにもなった安政南海地震の発生した日に因んだものです。

(「稲むらの火」とは、安政南海地震(M8.4)で和歌山県を津波が襲った際に、稲に火を付けて、暗闇の中で逃げ遅れていた人たちを高台に避難させて命を救った逸話。)

また、平成27年12月には第70回国連総会本会議で同じ11月5日を「世界津波の日」と定められました。

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津波フラッグとは

「津波フラッグ」は大津波警報、津波警報、津波注意報が発表されたことをお知らせする旗です。2020年に作られてから全国の海水浴場で少しずつ導入されています。

津波警報等は、テレビやラジオ、携帯電話、サイレン、鐘等、様々な手段で伝達されますが、令和2年6月から海水浴場等で「津波フラッグ」による視覚的伝達が行われています。

海水浴場や海岸付近で津波フラッグを見かけたら、速やかに避難を開始してください。

どんな旗?

津波フラッグは、長方形を四分割した、赤と白の格子模様のデザインです。

縦横の長さや比率に決まりはありませんが、遠くからの視認性を考慮して、短辺100cm以上が推奨されます。

サイレンや鐘で十分ではないの?

聴覚に障害をお持ちの方や、波音や風で音が聞き取りにくい遊泳中の方などにも津波警報等の発表をお知らせできます。

検討の背景として、平成23年の東日本大震災では、岩手県、宮城県及び福島県における聴覚障害者の死亡率が、聴覚障害のない者の2倍にのぼったとのデータがあり、東日本大震災における聴覚障害者への情報伝達の問題点として、①防災行政無線、サイレン、広報車による呼びかけが聞こえなかった、②停電によりテレビ(字幕)や携帯メール等が使えなかった、といった点も挙げられています。

津波避難タワー(宮城県仙台市)

津波警報等が発表されたら

直ちに高台へ避難する

すぐに海から離れ、高台や津波避難タワーへ逃げましょう。

遠くではなく、なるべく高いところへ!

津波警報注意報が解除されるまでは絶対に引き返さない

津波は繰り返しやってきます。また、津波は揺れの激しい地震が起きなければ発生しないイメージがあるかもしれませんが、時には小さな揺れでも大津波が発生することもあります。解除されるまで避難場所にとどまりましょう。

車では避難しない

津波が来た時は、「徒歩」で避難するようにしましょう。

多くの人が車で避難しようとすると、道路にはすぐに渋滞が起きてすみやかな避難ができなくなります。

津波フラッグご存知でしたか?

11月5日の津波防災の日をきっかけに、いざ津波がきた時にどのような行動をするべきか考え、家族ともハザードマップの確認や逃げる場所を決めておくと良いですね。

常に津波が来るかもしれない危機感を強く持ち、日頃から備えることが大切ですね!

ココちゃん

ココネット編集部 ココちゃん
ココネットでハーティストとして働く女の子。

お客様とお話しするのが大好きで
色々お話ができるように色々調べて物知り。