【2022年夏】食中毒予防🍱気を付けるポイント
各地で梅雨入りし、気温と湿度が高くなり食材が傷みやすい季節になってきました。
学校や会社でのランチにお弁当を作って持っていく方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は食中毒について、気を付けるポイントをご紹介します!
食中毒
食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことです。食中毒の原因によって、病気の症状や食べてから病気になるまでの時間はさまざまです。
サルモネラ菌
十分に加熱していない卵・肉・魚などが原因となります。
例:生卵、オムレツ、牛肉のたたき、レバ刺し
特徴:乾燥に強く、熱に弱い
症状:食後、6時間~48時間で、吐き気、腹痛、下痢、発熱、頭痛など
黄色ブドウ球菌
ヒトの皮膚、鼻や口の中にいる菌です。傷やニキビを触った手で食べ物を触ると菌が付きやすくなります。
そのため、加熱した後に手作業をする食べ物が原因となります。
例:おにぎり、お弁当、巻きずし、調理パン
特徴:この菌が作る毒素は熱に強く、一度毒素ができてしまうと、加熱しても食中毒を防ぐことはできません。
症状:食後30分~6時間で、吐き気、腹痛など
腸炎ビブリオ菌
生の魚や貝などの魚介類が原因となります。
例:刺身、寿司
特徴:塩分のあるところで増える菌で、真水や熱に弱い
症状:食後4時間~96時間で、激しい下痢や腹痛など
カンピロバクター
十分に加熱されていない肉(特に鶏肉)や、飲料水、生野菜などが原因となります。
また、ペットから感染することもあります。
例:十分に火が通っていない焼鳥、十分に洗っていない野菜、井戸水や湧き水
特徴:乾燥に弱く、加熱すれば菌は死滅
症状:食後2~7日で、下痢、発熱、吐き気、腹痛、筋肉痛など
腸管出血性大腸菌(O157、O111)
十分に加熱されていない肉や生野菜などが原因となります。
例:十分に加熱されていない肉、よく洗っていない野菜、井戸水や湧き水
特徴:菌には、O157やO111などの種類がありますが、十分に加熱すれば防ぐことができる
症状:食後12~60時間で、激しい腹痛、下痢、血が多く混ざった下痢など
症状が重くなると死に関わる危険も
ノロウイルス
カキなどの二枚貝を生や十分加熱しないで食べた場合や、ウイルスに汚染された水道水や井戸水などを飲んで感染することもあります。
例:十分に加熱されていないカキ、アサリ、シジミ
特徴:熱に弱い(85度以上で1分間以上加熱)
症状:食後1~2日で吐き気、ひどい下痢、腹痛など
【食中毒にかかった人の便や、吐いたものから感染する場合もあるため、触った場合はよく石鹼で洗うことが大切です】
E型肝炎ウイルス
豚などの肉や内臓を加熱不足の状態で食べたことが原因となります。また、海外の地域によっては生水や生ものから感染する場合もあります。
例:十分に火が通っていない豚肉やレバー
特徴:熱に弱い(生食を避け、中心まで十分に加熱すること)
症状:ほとんど症状は出ませんが、一部の人は感染から平均6週間経つと、怠くなったり、皮膚が黄色くなったり、発熱したりします。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/afp1.html)
食中毒予防の三原則
食中毒を起こす細菌やウイルスが食品についてしまったかどうかは、見ただけでは分かりません。食中毒を防ぐための三原則は、原因となる細菌やウイルスを「つけない」「増やさない」「やっつける」です。
つけない
しっかり洗う
・手指
・調理器具(分解できるものは分解し洗浄する)
・食器、お弁当箱(パッキンや仕切りも分解し洗浄する)
過去の投稿で「子どもと楽しく手を洗う習慣作り」についてご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
直接食材を触らない
・おにぎりを作るときはラップを使う
・おかずを盛るときやお弁当に詰めるときは菜箸を使う
・料理の際は薄手タイプの手袋をつける
※キャラ弁を作る場合は特に触り過ぎにご注意を!
お肉を切った後包丁で野菜を切らない
・まな板や包丁などの調理器具は、肉、魚、野菜などの食材ごとに分ける
または、使用する度に洗浄、消毒をする
・「生食用野菜→加熱用野菜→肉や魚」の順番に切るように意識する
増やさない
きちんと乾かす
【湿度がこもり菌が繁殖する原因となります】
・すすぎにお湯を使用する
・食器を拭く場合は布巾の殺菌、消毒を定期的に行う
・食器の水切りカゴへの置き方を気を付ける(通気性良く、立てて隙間を空けて置く)
・食器乾燥機を使用する
やっつける
しっかり加熱する
・食材の中心まで火が通るように加熱する
【中心部75℃、1分加熱が目安です】
・電子レンジも使用しましょう
いかがでしたでしょうか?
食中毒は手を洗う、よく火を通すなど基本的なもので予防できます。食中毒予防の三原則を守り、楽しい食事となるようにしたいですね。
次回は夏のお弁当作りで気を付けるポイント、避けたい食材、メニューをご紹介します!
ココネット編集部 ココちゃん
ココネットでハーティストとして働く女の子。お客様とお話しするのが大好きで
色々お話ができるように色々調べて物知り。