各地で梅雨入りし、気温と湿度が高くなり食材が傷みやすい季節になってきました。

学校や会社でのランチにお弁当を作って持っていく方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

前回は食中毒について、気を付けるポイントをご紹介しました。

今回は気を付けるポイント「食材・メニュー編」です。

食材別に気を付けるポイント、避けた方が良い食材やメニューをご紹介します!

傷みやすい!避けた方が良いもの

混ぜご飯・チャーハン

多くの具材が使用されているので通常の白米に比べて傷みやすいです。また、「セレウス菌」という菌が原因で食中毒を発生しやすいです。

通常、食中毒菌の多くは75℃以上、1分以上の加熱でほとんど死滅します。しかし、このセレウス菌は100℃で30分かけて加熱しても死なない非常に強い菌で、10℃~45℃で活動が活発になるとされていますので、常温に置いたときに、最も菌が繁殖しやすい状態になります。

セレウス菌は、一度菌が繁殖してしまうと再度火を通しても簡単に菌が死滅しません。

チャーハンは調理後すぐに食べない場合は、粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫か冷凍庫に入れて、なるべくセレウス菌が繁殖できない温度で保存するようにしましょう。

生野菜・果物

加熱しない野菜や果物は水分が出やすいので避けた方が良い食材です。

レタスでご飯とおかずを仕切ることがあるかもしれませんが、おかずカップやバランを使用し、おかずとご飯が触れないようにすると良いです。

ジャガイモなどのイモ類

でんぷん質が多く傷みやすいです。

揚げ物は食材の中まで火か通る夏のお弁当に適した料理ですが、イモ類が入った揚げ物(コロッケなど)は避けるようにしましょう。

煮物

煮物は汁気が多いので適しません。もし入れる場合は、煮詰めたり、しっかり水分を切って詰めるようにしましょう。

完全に火が通っていない卵

完全に火が通っていない卵を入れるのは危険です。

卵を入れる場合は、硬めのゆで卵やしっかり中まで焼いた卵焼きにしましょう。

マヨネーズ系のソース

マヨネーズは腐りにくいと言われていますが、かけたり和えたりすることで傷みやすくなります。

使い切りタイプの小分けのマヨネーズを使うようにしましょう。

ウスターソースなどを別添えにして、食べる直前にかけるようにしましょう。タルタルソースやマカロニサラダ、上記にある傷みやすいジャガイモと合わせたポテトサラダは特に避けるようにしましょう。

傷みにくくするためにひと工夫を

白米を炊くとき

・酢を入れて炊く(米1合に対し酢小さじ1)

・梅を入れて炊く(炊く寸前に梅干しを入れましょう)

チャーハンや混ぜご飯は避け、白米を入れて食べる前に小分けのふりかけをかけるようにしましょう。

しっかり焼く

・生で食べられるハムやちくわなどの加工食品もしっかり加熱する

・汁を飛ばして煮詰める

・具材を小さめに切り、火を通りやすくする

向いているメニュー

からあげなどの揚げ物(コロッケ×)、天ぷら

野菜

・水分の少ない野菜を使用する(人参、ピーマン、パプリカ、インゲン、トウモロコシなど)

・ミニトマトは雑菌の付きやすいヘタを取って洗い、しっかり水気を拭きっとって、切らずに丸ごと入れる

・水分を吸う食材と和える(すりごま、かつお節、とろろ昆布、パン粉、あげ玉など)

向いているメニュー

きんぴらごぼう

果物

どうしても果物を入れたい場合は、保冷剤を一緒に持参するか、果物を冷凍して持っていきましょう。

水分が出てきてしまう為、おかずとは違う個別の容器に入れましょう。

【お弁当に向かないフルーツ】
・いちご
・すいか
・キウイ
・桃
・グレープフルーツ

【冷凍しても美味しく食べられるフルーツ】
・メロン
・パイナップル
・オレンジ
・グレープフルーツ
・ブドウ
・ライチ

抗菌作用ある調味料・食材で味付けをする

生姜・にんにく・大葉・わさび・ローズマリー・バジル・からし・お酢・とうがらし・梅干し・カレー粉などの抗菌作用の強い調味料や食材で味付けをすると、菌の繁殖を抑えることができます。

お弁当に入れるときは、汁気を十分に切ってから詰めましょう。
酢を使った料理は夏バテ気味の暑い時期にぴったりですね。

向いているメニュー

ピクルス、マリネ、卵焼きに少量のワサビを入れる、生姜焼き、ささみの梅しそ焼き、甘酢炒め、カレー炒め

いつもより少し濃いめに味付けをする

塩や砂糖が食材の水分を吸ってくれるため傷みにくくなります。

夏場のお弁当に詰めるおかずは、いつもより濃いめの味付けにしてみてください。

いかがでしたでしょうか?

ちょっとした工夫や適した食材を選ぶことで食中毒を防ぎ、安心安全なお弁当を作ることができます。

暑い日にお買い物をすると、冷蔵品や冷凍食品が心配になりますよね。ネットスーパーでは保冷材を入れた保冷バッグに入れてお届けします。食材が傷むリスクが減り安心です♪ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

次回は夏のお弁当作りでぜひ活用したいグッズをご紹介します!

ココネット編集部 ココちゃん
ココネットでハーティストとして働く女の子。お客様とお話しするのが大好きで
色々お話ができるように色々調べて物知り。